カリタ 電動セラミックミル C-90の構造と分解掃除

コーヒー好きの皆さん、コーヒーミルのお手入れはどうされているでしょうか?
「コーヒーは死ぬほど好きだ!」といわれている方でも、意外とコーヒーミルの掃除には無頓着だったりする方も多いようです。
現在私のところでメインに使用しているコーヒーミルは、カリタ セラミックミルC-90
エスプレッソ用の細かい豆には向きませんが、豆が均一に挽け、セラミックを使った臼の部分は高速回転でも豆に熱が加わらないのでコーヒー本来の香りを損なうことなく挽くことが出来ます。
私はエスプレッソを飲まないのでこの電動ミルで十二分に満足しています。

ただ、ちょっと面倒なのがお手入れ。
通常は豆を挽く度に付属していたブラシで豆の排出口と豆を入れるカップの部分を掃除していますが、1月も経つと内部のコーヒーカスが気になってきます。
コーヒーのカスが中に残った状態だと、当然劣化してきて新たに挽いた豆に混ざることになります。
すると当然、味にも影響してくる。
些細なことでは有るのですが、何ヶ月も中を掃除していないとその影響は顕著に出てきます。
という訳で、カリタの電動セラミックミルC-90の構造と分解掃除の様子をご紹介します。

静止画では分からないと言う方が多いので動画で作りましたのでhttps://youtu.be/63AHaWg07Lsをご参照ください。

電動セラミックミルC-90の分解掃除に必要なもの

プラスドライバー / マイナスドライバー / 爪楊枝(つまようじ) / 綿棒
エアーダスター / 中性洗剤 / 食器洗い用スポンジ / 歯ブラシ

電動セラミックミルC-90の分解

C-90のカップ部分を外す
C-90のカップ部分を外す
豆入れ部分を外します。
外し方は、挽き方を調節するダイヤルを下に押し下げたまま、豆入れ部分を時計の反対回りに回せば取り外せます。


C-90豆入れカップ側セラミック歯
C-90豆入れカップ側セラミック歯
取り外した豆入れ部分をさかさまにすると、セラミックの臼の部分が見えます。
三本のネジで固定されています。
このネジを緩めると、セラミック歯・台座・豆の跳ね返り防止用パーツが全て取り外せます。
それにしてもかなりのカスがついていますねぇ。。。
前回の分解掃除は1月前にしたのですが…


カップ側のパーツ
カップ側のパーツ
豆入れカップ側のパーツです。
全てきれいに中性洗剤で水洗いします。
スポンジで落ちない細かい部分は、歯ブラシと爪楊枝で落とします。
きれいになったらキッチンペーパーで水分をふき取った後、完全に乾くまで放置します。
ちなみに初期バージョンにはセラミック歯の台座(真鍮製のもの)は付いていませんでした。


C-90本体側のセラミック歯の取り外し
C-90本体側のセラミック歯の取り外し
本体側は画像赤矢印A・Bの6本のネジで止まっています。
まずは赤矢印Aの三本の皿ネジを取り外し、調整レバーのロック台座(白いパーツ)を取り外します。
次に赤矢印Bのナベネジ三本を外すわけですが、コーヒーのカスがネジの頭にこびり付いていると思いますので、爪楊枝などでドライバーが刺さる部分をきれいに掃除してから、セラミック歯が回転しないように押さえながら外します。


ネジを外したらセラミック歯を外しますが、殆どの場合手では外せませんのでマイナスドライバーでやさしくこじ開けます。
無理にこじ開けるとセラミック歯が割てしまうので注意!
外れない場合は無理に外さず、歯ブラシと爪楊枝で根気良く汚れを落とし、エアーダスターでかすを吹き飛ばし次の工程に進んでください。


真ん中のネジを外す
真ん中のネジを外す
セラミック歯が外れたら、中央のナベネジを外します。
ここにもコーヒーのカスがネジの頭にこびり付いていると思いますので、爪楊枝などでドライバーが刺さる部分をきれいに掃除してから、セラミック歯が回転しないように手で押さえて外します。
外したほうがコーヒーカスを掃除しやすいだけですので、このネジも無理に外さなくても良いです。
このネジが外れると、セラミック歯の台座も外れます。
今回は割愛してますが、外す場合は豆の吹き出し口からマイナスドライバーでこじりながら外します。


ステンレスの金具を外す
ステンレスの金具を外す
豆の噴出し口外周にステンレスの金具が入っていますので取り外します。
バネ状になっていて外し辛いので変形させないように注意して外します。
ちなみに初期バージョンにはこのパーツも付いていませんでした。


C-90本体側の掃除
C-90本体側の掃除
本体側のパーツが外れたら、本体側は付属のブラシ・歯ブラシ・綿棒・爪楊枝を使い汚れを落とし、エアーダスターでコーヒーのカスを吹き飛ばします。
モーターを外してしまえば水洗いできるのですが、素人では危険な為割愛します。
セラミック歯とその他の外したパーツは、歯ブラシやスポンジ、爪楊枝を使い中性洗剤で水洗いします。
きれいになったらよく乾燥させてください。

電動セラミックミルC-90の主要パーツ

電動セラミックミルC-90の主要パーツ
電動セラミックミルC-90の主要パーツ
今回取り外したC-90の主要パーツです
上側が本体側のパーツ。下側が豆入れカップ側のパーツになります。
使用されている3組9本のネジは無くしてもホームセンターで入手できますが、その他の細かいパーツはなくさないようにしてくださいね!

電動セラミックミルC-90の組み立てと注意点

カップ側の組み立て
カップ側の組み立て
まずは豆入れカップ側の組み立てです。
画像のように、セラミック歯台座にセラミック歯を装着し、3本の取り付けネジを装着した状態にします。


カップ側の組み立て その2
カップ側の組み立て その2
画像のようにカップ側に跳ね返り防止用の白いパーツを持ちながら、ネジ穴の部分を合わせ、ネジを手で回して締めこみます。
手の力でネジが回っていかない場合はネジ穴がズレています。手の力で回るところを探しながら半分以上締め込んで行きます。
無理にドライバーで締めこんでしまうと、跳ね返り防止用の白いパーツが割れてしまいます。


セラミック歯の締め込み
セラミック歯の締め込み
ある程度手でネジを締めこんだら、ドライバーを使いしっかりと締めこみます。
注意
ドライバーで強く締めこみすぎると、セラミック歯が割れてしまいますので、無理に強く締めこまないでください。


本体側のセラミック歯の取り付け
本体側のセラミック歯の取り付け
本体側のセラミック歯も、カップ側と同じように取り付けます。
注意
これもカップ側と同じくドライバーで強く締めこみすぎると、セラミック歯が割れてしまいますので、無理に強く締めこまないでください。
セラミック歯を取り付けたら、豆吹き出し口のステンレス製パーツを取り付け、ステンレス製のリング状パーツを入れます


カップのストッパー
カップのストッパー
赤矢印部分は、豆の挽き方調整レバー(カップ)のストッパーになる部分です。
先に穴の中にスプリングを入れ、その上に白いパーツを乗せます。
※スプリングで飛びやすいので無くさないように注意!


ストッパーの台座
ストッパーの台座
豆の挽き方調整レバーの台座を乗せ皿ネジで固定します。
赤矢印はストッパーの部分です。
台座を乗せる時穴に合わせストッパーの頭が出るようにします。
取り付け時にストッパーの白いパーツが外れやすいので、外れてなくさないように注意してください。


豆入れカップを取り付ける
豆入れカップを取り付ける
豆挽き調整用のパーツを乗せて下側に押さえ込んでおき、豆入れカップを時計回りに回しながら入れれば組み立て完成です。

電動セラミックミルC-90の豆挽き調整作業

  1. ある程度カップを回しながら組み込んだら、豆挽き調整レバーをの位置に合わせてから調整作業に入ります。
    調整位置は「1」が細挽きで、「9」が粗挽きになります。
  2. コンセントを入れ電源をONにしてすぐにOFFにます。
    モーターが回転すればよいので出来るだけON/OFFの操作は早く行います(0.5秒以下!)
    何も音がしなかったら一段カップを細挽き側に締めこみ電源のON/OFFをします。
  3. この作業を繰り返しながら、上下のセラミック歯が軽くすれる音がする所まで細挽き側にします。

  4. 刃がすれる音がしたら調整レバーを下げた状態で1段階ずつ粗挽き側に回し、刃の摺れる音がしなくなるように調整します。

※注意
派手にセラミック歯が擦れるまで行わないでください。歯が欠けてしまいます。
セラミック歯が擦れて壊れそうで怖いという方は、調整レバーをの位置に合わせ、実際に豆を挽きながら好みの挽き加減になるように調整してください。


電動セラミックミルC-90掃除完了
電動セラミックミルC-90掃除完了
掃除と調整が終わったC-90です。
かなりきれいになったでしょ?(笑)
道具というものはどんなものでも、手入を怠らなければ長く使う事が出来ます。
愛着も沸きますしね!
愛着のある道具をきれいにして美味しいコーヒーを飲む。最高ですよね~
また、美味しいコーヒーを飲むためにはそれなりのこだわりと愛着を持つことが一番の近道かと思います。


調整の仕方が分からないと言う方があまりにも多すぎるので動画で作りました。
参考になれば幸いです


最後に遅くなっちゃいましたが最重要注意事項!
分解掃除をするときは、必ずコンセントを抜いてから行ってくださいね!
コンセントが抜いてないと、不意に電源が入って回転部で怪我をするかもしれません。
そんなことになっても当サイトでは責任を負いかねます(苦笑)
注意しながら行ってくださいね!