エチオピアモカ アイベックスG3

エチオピアモカ アイベックスG3の生豆
エチオピアモカ アイベックスG3の生豆
エチオピアモカナチュラル アイベックスG3
コーヒー発祥の地といわれるエチオピア産のコーヒー。
コーヒー発見伝説に「カルディの物語」と言う物語があるのだが(缶コーヒーのTVCMでやってたな)、この物語に登場するヤギの種類がアイベックス(IBEX)と言い、ここから豆の名前が付けられたらしい。
カルディの物語とは、かいつまんで書くと。。。
カルディという人のヤギが興奮して寝ないので修道院の僧侶が調べてみたら赤い実を食っていたのが原因だった。僧侶はひらめいた。「この実を煎じて飲めば礼拝中に居眠りする僧侶がいなくなるだろう」
ってな訳でその赤い実がコーヒーだったって訳で、コーヒーが世間に広まっていったのだとか…
ボウズ偉し!(笑)
と、脱線したが…アイベックスG3のインスピレーションは。。。


産地 エチオピア
品種 TYPICA種

特徴

見た目はモカ独特の形であるピーベリーが多い。
色は若干黄色っぽく、生豆の匂いは。。。例えが悪いのだが若干ウンコ臭い(笑)
まぁ、この手の匂いの豆は、焙煎すると結構美味しい豆だったりする。
バニーイスマイル等も生豆はこの系統のにおいがする
欠点豆は若干多め。
他のコーヒーの場合は、ピーベリーは取り除いて後でまとめて焼いたりするが、この豆の場合ビーベリーを取り除いてしまうと半分程度になってしまうので、ハンドピックは未熟豆やカビ、割れている豆を取り省けば良い。

焙煎

焙煎したエチオピアモカ アイベックスG3
焙煎したエチオピアモカ アイベックスG3
モカ系の焙煎はミディアムからシティロースト辺りがベスト。
但し焼きが足りないと酸味が強くなりすぎるし、逆に焼きが濃いと独特の風味が損なわれる。
個人的には1ハゼ終了から1~2分後ぐらい(2ハゼ直前ぐらい)が最も美味しいと思う。


焙煎後のチャフ
焙煎後のチャフ
アイベックスG3は非常にチャフが多い。言い換えれば日持ちがする豆なのだが、洗わないで焼くとイヤと言うほどチャフが飛ぶ…
画像は生豆を洗わないで焙煎した後の状態。バニーイスマイル等もチャフがかなり出る豆の一つだが、アイベックスG3はそれ以上にチャフが出る。私が今まで焙煎した豆の中でも1・2を争うチャフの多さである。
焙煎はじめから1ハゼが終わるまで引っ切り無しにチャフが飛ぶ。
正直言ってこのチャフの多さは危険!(汗)
まれにチャフに引火する場合があるので注意が必要。
1分ほど水洗いをしてチャフを落としてから焼いた方が台所も汚れずに済むし、何より味も雑味が消えて美味しくなるので、1分ほど水洗いをしてから焙煎する事をオススメする。
焙煎時の感じは、シナモンロースト手前辺りで若干青臭い香りがしてくる。
節分のときに撒く豆(大豆)を炒った時の様な香りである。
1ハゼが終わる頃にはその香りはチョコレートっぽい香りに変わる。
焼き上がりは結構焼きムラが多い豆である。これはモカ全般に言えることなのだが、未熟豆が多いのだろう。ハンドピックのときに神経質にピックアップすればよいのだが、モカに関しては
この豆はこんな物!
と、ある種の割りきりが必要である。焼き終わってから異常に白っぽい豆を取り省けばOK位の気持ちで購入する事だ。
その代わり、焙煎が上手く行ったときの味と香りは他の豆では味わえない物がある豆である。
焼き終わって冷ました後は、チョコレートっぽい香りにフルーティーな香りを足したような良い香りがする。
イブラヒムモカも同じような香りがする。
味は独特のフルーティーな香り、甘み、酸味のバランスが良く、モカ好きにはウケる味だと思う。
ホワイトマウンテンG2が万人ウケするモカコーヒーとするなら、アイベックスG3は、モカが好きな人には特にウケるコーヒーだと思う。